家づくりを進めていくと誰もが直面するこだわり「オシャレ」。人それぞれにオシャレの基準はあるでしょう、このオシャレを求めるのが注文住宅の醍醐味だと思っています。
今回はリビングに化粧柱を採用して少しオシャレにしようという計画です。
化粧柱を採用
詳しく化粧柱がなんなのか知りたい方は画像検索してみてください。

こちらのリビングの図面を見てください。LDKに3帖ほど広かった箇所があります。実はここに畳を採用しようという考えもありましたが、フローリングにした経緯があります。この3帖エリアとリビング、廊下とのコーナーに壁をふかして化粧柱を作る事にしました。アイ工務店は標準で省令準耐火仕様なので梁や柱などの構造体を剥き出しにする事は不可能とのこと。なので石膏ボードを貼って柱状に出隅を作ります。詳細図面はこちら↓

意匠材を考える
何も指定しなければ白いクロスを貼られるのでちゃんとこの箇所だけ品番を決める必要があります。当然、柱のように見せる為に木目にしなければなりません。よりリアルな木目を追求したいところではありますが、価格との見つめ合いになりますね。木目も板目、柾目と種類があり樹種、色など様々でフローリングや家のテーマに合う条件の木目を選びたい所。
クロス
これが一番手っ取り早く一番低コスト、つまりコスパよく化粧柱を実現できます。各壁紙メーカーが何種類もの木目調クロスを出していますのでいろいろと探すのも楽しいですね。アイ工務店標準クロス(A級クロス、量産クロス)ですので、そこまでリアルな木目調クロスはありません。
オプションになりますが別のカタログ(定番クロス、AA級クロス)から選ぶことを僕は勧めます。
まとめ
・木目クロスを採用すればコスパよく化粧柱が実現出来るが、本物の木と比べるとやはりリアル感に差がある。
・クロスの表面は柔らかいので生活してるうちに破れたり擦れたり、傷がつきやすい
化粧塩ビフィルム
なんだこれはと思う人も多いでしょうが、簡単に言うと、様々なデザインが印刷されたフィルムシートです。
有名どころで言うと、3Mのダイノック、サンゲツのリアテック、タキロンシーアイのベルビアン、アイカ工業のオルティノ
結構なメーカーが出しているのでクロス同様に選ぶのが楽しくなります。
木目調デザインもかなり豊富ですが各メーカー、リアルを追求している品番があるのでオススメです。例えば、サンゲツのリアテックにある木目調にも複数のシリーズがあり、低価格なBC(ベーシック ウッド)よりRW(リアル ウッド)シリーズから選ぶことを勧めます
まとめ
・クロスに比べると高価な反面、質感はよりリアル。
・クロスに比べ格段に耐久性がある。
採用したのは
化粧塩ビフィルムです。メーカーは3Mのダイノックでほぼ決定。
理由としては少しでもリアルな質感を求めたかったのと、リビングの角にある物なので擦れたり傷付きにも強いフィルムを選択。
ダイノックの木目調デザインにもグレードがありますが中でもPW(premium wood)シリーズやDW(dry wood)シリーズには特殊なマットコーティングがされておりフィルム特有のテカリがかなり抑えられている商品です。品番の最後にMTとついていたらマットコーティング商品です。これによりかなりリアルな質感が得られるため決定。

DW-2473MTオークとDW-1876MTチェスナットで悩んでます。どちらもマットコーティングをされていてテカリがほぼ目立ちません。写真を見てもらうと分かる通りテーブルは照明が反射しています。
ちなみですがサンゲツの比較的、お安いTCシリーズの木目と比べるとサンゲツTCフィルムは光源近くが白飛びしているのが分かります。

※カメラの性能が良いのか調整してしまい分かりにくいので実物サンプルを取り寄せてみて確認するのがよろしいと思います。右側の方が白飛びしているのが分かります。
床材がオークなので木目的にはDW-2473MTオークが合うのですが、個人的にはDW-1876MTチェスナットが好きです。DW-1876MTチェスナットほぼ確定で話を進めてきましたので完成が楽しみです。また完成後の写真もブログで発信します。
完成
クロス業者さんがやってくれました。
まずはクロス同様に下地処理(クロス下地処理の話)

壁紙より薄い素材のため、ここから数回入念にパテを仕上げていきます。

ダイノックフィルム自体がシールのように粘着性のものとなっています。ただ、そのままでは接着性が悪いのでプライマーを塗って接着力を上げます。この化粧柱周りには柱が付きませんので職人さんは下まで慎重に貼っていました。

完成!!写真じゃなかなか質感が分かりませんがかなりリアルな木目です。触った感じも硬いので本物らしく感じます。
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